第1回結果発表

 

 

「ええ、本日もおこし下さい、ありがとう御座います。それでは、年末から開始された人気投票の結果発表を開始します。それでは、進行役の九郎さん、アルさんどうぞ」

 

「こら!おぬし先日はよくもやってくれたな!」

 

「何のことですか?アルさん」

 

「とぼけるな!先日、妾を気絶させたのはおぬしだろうが!しかも、勝手に終了させおって」

 

「ああ、あの事ですか。事実とはいえ、度が過ぎる言葉でしたからね」

 

「ふふ、汝とは一度、決着をつけねばならないようだな」

 

「勝てると思っているんですか?」

 

「なんだよ、この空気は、俺これを止めなくちゃならないのか?」

 

私はアルさんに近づき、ある言葉を耳元でささやいた。

 

「わかった!何をしておる、九郎!さっさと司会進行をするぞ!」

 

「おい、いきなりなんだよ!さっきまでの一触即発の空気は何処にいったんだよ!」

 

「ええい、男らしくないぞ九郎。いちいち細かいことにこだわるな」

 

「そうですよ、九郎さん。司会よろしくお願いしますね。私は色々とやることがありますので、それじゃいったん失礼します」

 

「はあ〜〜〜、もう、好きにしてくれ」

 

「では、お待ちかねの人気投票結果を発表するぞ、九郎」

 

「まずは、Fate/open the demonbaneから始めるぞ。個人投票から、まずは第十位の二人だ!」

 

「では発表するぞ」

 

ガサゴソ、ガサゴソ。

 

「はやくしろよ、アル」

 

「ええい五月蝿い、メモが見つからんのだ。っと、あった。ええ〜こほん、優等生なのに大ポカするぞ、赤い悪魔の遠坂 凛。 本当に妹か?姉とはずいぶん違うしっかり者で、時には黒化する遠坂 桜!……二人とも1票となっておる」

 

「では、その2人からのコメントだ」

 

「なんですって!」

 

「くす、どうしてなんですか?」

 

……………

 

「いや〜、桜って、かなり怖かったな」

 

「ふん、あのような小娘、妾は気に食わん」

 

(何で嫌ってるかは、なんとなく見当はつくけどさ。露骨過ぎるぞ、アル)

 

「では続けて、次は第七位。獲得票数2票で、3人いるぞ」

 

「協会の汚れ役、しかし強いぞ、封印指定を狩る狩人、バゼット・フラガ・マクレミッツ。 ホントに人間か!赤貧&ロリコン探偵などの多数の異名を持つ、人類最強!大十字 九郎。 そして、永遠の美少女にして最強の魔道書、向かうところ敵無しのアル・アジフ!となっておる」

 

「ちょっと待て!アル。なんだそのコメントは!」

 

「書いてあるのだから仕方が無かろう。では、コメントにいくぞ」

 

「そうですか、次の攻略法を考えます」

 

「おい、本編にあんまり出てないからこの票数は納得するけど、このコメントは取り消せ!」

 

「ふん、いちいち五月蝿いぞ九郎。妾と一緒の順位なのだ、もっと喜べ」

 

「ちくしょう〜〜〜。はあ〜、バゼットらしい言葉だったな」

 

「そうじゃな、あの仕事人間らしい」

 

「じゃあ次、第六位、獲得票数4票だ」

 

「悩める剣、その思いは報われるのか?最良のサーヴァント セイバー!」

 

「それでは、コメントをどうぞ」

 

「む!ご飯中なのです、また後にしてください」

 

「ええ〜?」

 

「ふむ、食いしん坊キャラが板についておるな」

 

「気を取り直して、獲得票数5票で第三位。こちらは3人だ!」

 

「最狂のサーヴァントを操る、無邪気な子供マスター。その無垢な心に善悪の区別無し、その奔放さでとくに士郎をかき回す!イリヤスフィール・フォン・アインツベルン。その力は人智を超える、無邪気な姿に、人類最強クラスの力を併せ持つ、その心に秘めた思いは?大十字 エンネア。来ました!武芸百般、鈍感士郎にアタックするぞ、美綴 綾子」

 

「コメントどうぞ」

 

「士郎、見てる?もっと頑張っていくからね!」

 

「ふん〜。にゃはは、結構上のほうだったね」

 

「え?え?わ、私が?」

 

「いや、イリヤとエンネアはともかく、もう1人の子がここまで来るとはね」

 

「なぜじゃ!妾と同じく2話しか出てない小娘が、番外編を入れたら、妾より下のはずなのに……」

 

「おい、アル落ち込むなって。つづいて獲得票数7表で第二位にいってみよう。……ってこらちゃんとしろ」

 

「わかっておる!毒舌シスター、その言葉に魅了されたか?特異体質で教会の回し者、カレン・オルテンシア」

 

「では、コメン」

 

「まったく、駄犬がまだ出ていないなんて。私の上に乗るようなら調教しなくちゃね。あら、気にしないで続けてください」

 

……………

 

「なんというか」

 

「士郎の奴、災難じゃな」

 

「では、獲得票数13票。栄えある第一位の発表だ!」

 

「やっぱり、主人公効果か?正義の味方今後の活躍に更なる期待のかかる、衛宮 士郎!!」

 

「それじゃあ、コメントだ」

 

「おい、来るな!理不尽だ、何で俺が攻撃されなくちゃいけない、ってやめろ!ムグ」

 

 

 

……………

 

 

「なあ九朗、予想どうりというか」

 

「ああ、いつも士郎は期待を裏切らないからな」

 

「では次、ペアー投票と行くか」

 

「おう、まずは獲得票数1票で、第七位だ」

 

「ホントに姉妹か?冬木の美人姉妹コンビ!凛&桜の組み合わせになっておる」

 

「おいおい、この2人は個人投票でも同じ1票同士じゃなかったか?」

 

「ふむ、姉妹の絆という奴だな。中々面白い結果にしてくれておる」

 

「じゃあ、次にいくか。獲得票数2票、第六位」

 

「仕事のコンビ?意外と相性がいいか?正義の味方と仕事人!士郎&バゼット」

 

「結構、この2人仲がいいみたいだな」

 

「そうじゃな、以前の仕事の際に何かあった様子だったからな」

 

「お!そうなのか?」

 

「ああ、今度あったときにでも聞いてみるか、九郎」

 

「まあその話はおいておいて、次行くぞ。獲得票数3票で、第四位の2組だ」

 

「始めは主従関係、そこから始まる二人の絆!剣と剣!料理人と審査員?最良のサーヴァントとそのマスター、士郎&セイバー。その絆は誰にも切れはしない!連理の枝!比翼の鳥!夫婦漫才の我らが最強のマギウスとその魔道書!九郎&アル」

 

「ふむ、士郎とセイバーのコンビか、結構いい組み合わせだな」

 

「そうじゃな、しかし、シロウの奴もこれから大変になるぞ」

 

「しっかし、順位には文句無いんだけど、俺たちの説明に一言余計なのがあるな」

 

「そうじゃ、これは全て九郎の所為だ!」

 

「なんだと!じゃあ、アル、お前はまったく関係ないっていえるのかよ!」

 

「何を言う、魔道書の責任はマスター責任だ。九郎」

 

「うわ、きったね」

 

「ほら、さっさと続けるぞ」

 

「わかったよ、続いては獲得票数4票、第三位」

 

「振り回されるのを楽しみにしているか?義理の兄妹。白い悪魔とその生贄!士郎&イリヤ」

 

「へえ〜、士郎にこんな可愛い妹がいるなんて知らなかったぜ」

 

「九郎!何を鼻の下を伸ばしてデレデレとしておる!」

 

「おい、何言ってるんだ」

 

「うるさい、うるさい、そのような事にうつつを抜かさず、とっと司会をせんか!」

 

「ったく、理不尽な。じゃあ、獲得票数5票、第二位」

 

「ホントの所はどんな関係?振り回されるのは相変わらず士郎!実力違いの2人、士郎&エンネア」

 

「へえ、やっぱりこのコンビ、上位にくい込んだな。ホントの所、士郎とエンネアって付き合っているのか?」

 

「わからん。エンネアの奴、妾たちの前では、そのことは、はぐらかしておるしな」

 

「そうか……。じゃあ、最後だ。栄えある第一位は、獲得票数8票」

 

「一年前の冬に何が?ご主人様とその飼い犬か?教会のエクソシストとノーデンスの幹部!士郎&カレン!!」

 

………

 

「………なあ、アル」

 

「なんじゃ、九郎」

 

「この説明結構きわどいよな」

 

「……そうじゃな。特に……やめておこう」

 

「ああ」

 

 

……………

 

 

 

「気を取り直して、次はFate and Zeroの個人投票に行くか」

 

「そうするか」

 

「では、獲得票数1票で、第六位が3人いる」

 

「ええ、セクハラ爺か?魔法学院の学院長、オールド・オスマン。影が薄いぞ、災難教師、コルベール。厨房を取り仕切る、コック長、マルトー」

 

「では、コメントを」

 

「む、なんじゃ。票が少ないの」

 

「おお、私を応援してくれる人が!」

 

「おうおう、ありがとよ」

 

「ふむ、出番の少ない脇役たちにも票が来たのか」

 

「おい、アル。その言い方は無いだろうが」

 

「しかし、事実であろう」

 

「そりゃそうだが……、次いくぞ次!獲得票数4票で、第四位の2人だ」

 

「食堂であっちにこっちに大忙し、これからに期待だ、厨房のオアシス!シエスタ。触ると軽い火傷じゃすまないぞ、情熱の恋と炎の使い手『微熱』の二つ名、キュルケ」

 

「それでは、コメントどうぞ」

 

「え?え?私が四位ですか?ありがとうございます」

 

「なんであたしが四位なのよ!もっと投票しなさい!」

 

「ええ……なんというか、性格がそのまま出てるな」

 

「そうだな、九郎」

 

「次、いってみようか。獲得票数7票、第三位だ」

 

「秘めたる力は、測定不能!意地っ張りなお嬢様『ゼロ』の二つ名、ルイズ」

 

「では、コメントをどうぞ」

 

「ふん、まあキュルケよりは上なのは当然ね!」

 

「何だかニコニコ顔だったな」

 

「うむ、よっぽど前の小娘が気に食わんのだろう」

 

「次だ。獲得票数12票で、第二位にくい込んだのは」

 

「無表情の裏には何が隠れている、無口で無類の読書家『雪風』の二つ名、タバサ」

 

「それではコメントを」

 

「………二位…」

 

「………なんか、すんげえやり難いんだけど、アル」

 

「……妾も同意見だ。妾たちの周りには口うるさい奴らが殆どだったしな」

 

「ああ、続けるかアル」

 

「そうだな、九郎」

 

「栄えある、第一位は獲得票数30票!」

 

「またまたきたぞ!鈍感野郎で正義の味方!更なる期待がかかる我らが、衛宮 士郎」

 

「コメントどうぞ」

 

「はあ、やっと落ち着いた。いくらあいつ等でも、こっちまでは追いかけて来れないはずだ。ええっと、応援してくれて、ありがとうな」

 

「士郎らしいコメントだな」

 

「つまらん、もう一波乱あると思ったのに」

 

「おいおい、勘弁してやれよ。っとじゃあ次はペアー投票に移るぞ」

 

「おう」

 

「獲得票数2票で第四位」

 

「猛烈アタック!押しまくる情熱に正義の味方はどうなるか?士郎&キュルケ。意外な友情?微熱と雪風、キュルケ&タバサ」

 

「なあ、アル。士郎に色仕掛けって通じると思うか?」

 

「さあな。しかし、士郎の奴もアヤツらでかなり耐性が付いておると思うぞ。そう易々とは通じまい」

 

「そういや、そうだな」

 

「そうだ」

 

「こっちは、友情コンビって奴だな」

 

「ふむ、そう言う汝の場合は、あのウエストになるぞ」

 

「な!」

 

………

 

「こら、固まるな九郎。まだ続きがあるぞ」

 

「は!俺はいったい?」

 

「ほら、さっさとせぬか」

 

「……ああ。獲得票数3票で、第三位」

 

「厨房のコンビ!料理人とメイド!そこにはいかなる関係が!士郎&シエスタ」

 

「おお、なんか久しぶりに士郎の飯が食いたくなってきたんだけど」

 

「そうだな、九郎。アヤツがこっちにいた時に作ってもらった菓子は絶品だったぞ」

 

「おっと話がそれたな、次は、獲得票数8票、第二位の」

 

「少女の心を開けるか?剣錬の魔術師と雪風。士郎&タバサ」

 

「うん?まだ、何とも言えない組み合わせだな」

 

「評価するにはもうしばらく時間がかかりそうだな、九郎」

 

「ああ、では、正真正銘の最後となった獲得票数10票で栄えある第一位になった!」

 

「意地っ張りとお人よし。正義の味方とお嬢様。主とそれを守る使い魔!そこにはどんな物語が、士郎&ルイズ!」

 

「士郎の奴、使い魔なんかやってるが、執事みたいでなんか似合ってないか?」

 

「そうだな、あの執事から色々教わっていたようだぞ」

 

「そうか」

 

 

 

「……終わったなアル」

 

「そうだな九郎」

 

「しかし、年末年始の所為で、思ったよりも投票者が少なかったな」

 

「それと、進行具合も関係しておる」

 

「はあ〜、次があったらもう少し盛大にやりたいな」

 

「そう願いたい」

 

「すみませんね」

 

「おう!いつの間に」

 

「ついさっきですよ。まあ、次は1周年企画でやろうと思っていますから、その時の状況で続けていくか決めますよ」

 

「そうか」

 

「それじゃあ、そろそろ終了させるか」

 

「「「それでは、ご投票下さいありがとう御座いました」」」