最初に、今回はとある一人が原作とは懸け離れたキャラになっています。無理は承知です。ご容赦を・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

「おはようございます」

 

そう言って俺は職員室に入った、普段より早い出勤だが偶には良いだろう。俺は扉を閉め自分の席に座り、今日の授業で使う教材を出した。すると新田先生から声を掛けられた

 

「おはようございます。衛宮先生今日は何時もより早いですな」

 

「おはようございます。新田先生今日は何時もより早く起きてしまいまして、家に居ても特にする事も無かったので少し早めに着てみたんですよ」

 

俺は新田先生に早く来た訳を話す。新田先生は

 

「早起きは三文の得と言いますからな、何か良いことがあるかもしれませんよ」

 

と笑いながら言った。

俺は新田先生の事を気に入っている。生徒たちからは「鬼の新田」と恐れられているが、それは愛情の裏返しみたいな物だと思っているからだ。

新田先生が怒る時は生徒が規則違反をした時や危ない事をしようとしている時

規則違反を怒るのは生徒たちが社会に出てもちゃんと生活できるように、危ない事しようとするのを怒るのは生徒たちが怪我をしない用に、取り返しの付かない事故に遭わないようにと生徒たちの身を案じての事だからだ。

新田先生は確かに厳しいがその厳しさの中にはちゃんと優しさがある、だから俺は良い人だと思っている。

 

「それにしても衛宮先生は立派ですな」

 

「へ? どうしてそう思うんですか」

 

「どうしても何も先生は「士っっっ郎君おっはよ――――ゴハッ」衛宮先生!?」

 

しまった!! 条件反射で瀬流彦先生に攻撃してしまった!!

 

「すみません!! 瀬流彦先生!! 」

 

俺は直ぐに、倒れている瀬流彦先生に駆け寄った

 

「うう〜〜士郎君の愛が痛い」

 

白騎士みたいなこと言わないでください

 

「ほっ・・・・・それにしても衛宮先生なんでこんな事を?」

 

瀬流彦先生に怪我が無かった事に安心して新田先生が聞いてきた、「僕も聞きたいな!! 」と瀬流彦先生も、もう復活したのか聞いてきた

 

「昔・・海外に居た時のことなんですが、俺を見ると「シッロウく〜〜〜ん!!」とどこかの三代目大泥棒みたいにダイブしてくるホモに襲われそうになったことがありまして・・・・・・」

 

あれ何だろう? 目の前が霞んで見える

 

「そ・それは・・・・・」

 

新田先生が言葉に詰まり

 

「くぅ・・・・・」

 

と瀬流彦先生が上を向く、職員室に居た何人かの先生も顔を伏せたり目を押さえている。すると瀬流彦先生がバッと俺の方を向き

 

「士郎君安心して、僕はホモでもなければバイでもないから!!」

 

いやもしそうだとしたら滅殺しますから

 

「そして君を癒すために合コンに連れて行ってあげよう!!」

 

「え」

 

「何を言っているのかね!! 衛宮先生はまだ子供なんですよ!!」

 

「だからこそです!! そんな辛い記憶を上回る程の楽しい思い出を作ればさっきみたいな行動も抑えられると思いませんか?」

 

「うっ・・・・・・ですが・・・・しかし・・・・」

 

新田先生が瀬流彦先生に言うが逆に説得されている。どうする? どうするよ!! 

 俺!! 合コンぐらい出ても良いけどもし皆にバレたら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だめだ、考えたらいけない。考えただけで死にそうだ・・・・しかし、付き合いと言うものが有るし・・・・・誰か助けて

 

「おはようございますっと衛宮先生、コレ借りてたアルバム」

 

救いの神(タカミチ)光臨(出勤)

 

「タカミチ〜良い所に来てくれてありがとう〜」

 

「どうしたんだい衛宮先生」

 

俺はタカミチに話した。少し幼児退行化してしまっているが、バレた時の事を考えればなんて事は無い!!

 

「解かった。取り合えず新田先生も瀬流彦先生も落ち着いてください、大体合コンに行くか行かないかを決めるのは衛宮先生ですよ?」

 

「それも」

 

「そうですな」

 

「でっ、どうするんだい衛宮先生」

 

タカミチが俺に聞く

 

「折角ですがお断りします」

 

俺は行かない事にした。もし合コンに行った事が誰かにバレたらかなりヤバイし

 

「なんで!! どうして!! 東大生だよ!! 法学部の子だよ!! 大和で撫子な子だよ!! ラブでひなちゃうかもしれないんだよ!! 主に僕とか!!」

 

そう言いながら瀬流彦先生が詰め寄ってくるがタカミチが止めてくれた・・・・・が

 

「瀬流彦先生、衛宮先生は断っているんですし無理に誘うのはだめですよ。それに衛宮先生は合コンするほど女性には困っていませんよ」

 

なんて爆弾落としてくれやがりますかマイ・フレンド・・・・俺なにかしましたか?

 

「どう言うことですか!! 高畑先生」

 

タカミチは無言で俺のアルバムを開いた・・・・・・って何時の間に!!

 

「こ、こりは・・・・・・・士郎君・・・・・この長髪のスポーティな格好の女性は何? 」

 

瀬流彦先生が笑顔で聞いてくる

 

「この黒いドレスのお嬢さんは? 」

 

距離が一歩近づく

 

「このショートで社長秘書みたいなお姉さんは? 」

 

また一歩

 

「ねえ士郎君」

 

やばい何故だかピンクの炎が見える、そして後一歩と言う距離で

 

「お取り込み中すいませんが、衛宮先生、学園長先生がお呼びです」

 

と、しずな先生が瀬流彦先生を遮る様にでて俺に言った

 

「解かりました、直ぐに行きます」

 

と言って、俺は職員室から離脱した。・・・・・・・タカミチめ覚えてろ

 

士郎が出て行った職員室では瀬流彦が膝を折っていたそして彼は何かを決意したように立ち上がり

 

「フフフフ・・・士郎君決めたよ、絶対に君を合コンに誘ってやる!! そして写真に載っていた美人さん達にバレて白い目で見られるが良い!! くそ――――嫉妬の炎がメラメラと―――――――」

 

と叫んでいた士郎の不幸はまだまだ続く

 

 

 

 

 

追記

職員室に居た教師達は叫ぶ瀬流彦の後ろに筋肉質な覆面男を見たらしい

 

 

 

 

 

Side ネギ

 

「えーと・・・・この名簿によるとエヴァンジェリンさんの家はこの辺みたいなんだけど・・・・・・・桜ヶ丘4丁目29・・・・あったここだ」

 

へぇ〜〜〜〜案外、素敵な家だなぁ・・墓場に住んでるのかと思ってたけど・・・僕はそう思いながら扉のベルをならした

 

カランコロン

 

「こんにちは――担任のネギですけどー家庭訪問に来ましたー」

 

あれ、留守なのかな? 風邪をひいてるって聞いたけど・・・・でも魔法使いで吸血鬼な人が風邪なんて嘘ッぽいし、人の家に勝手に上がるのはイケナイ事出し、でも授業には出てほしいし果たし状も渡したい・・・・・よし!!

 

「勝手に入りますよ〜・・・・・・うわ中は意外にファンシーだ」

 

僕の予想に反して言えの中にはたくさんの縫い包みがあった

 

「こんにちは・・・ネギ先生」

 

「ちゃ茶々丸さんですか!! あっあのエヴァンジェリンさんは!?」

 

僕が茶々丸さんに聞くと

 

「マスターは病気です」

 

と言った

 

「ま、まさかそんな・・・・・不老かつ不死である彼女が風邪をひくわけないでしょう」

 

僕がそう言うと僕の言葉に被せるように

 

「そのとおりだ」

 

とエヴァンジェリンさんの声がした

 

「エヴァンジェリンさん!!」

 

僕はエヴァンジェリンさんを見つけると果たし状を突き出した

 

「?・・・・・なんだソレは」

 

いや、なんだと聞かれても果たし状って書いてあるんですけど

 

「果たし状です!! 僕ともう一度勝負してください!! それとちゃんとサボらずに学校に来てください!! このままだと卒業できませんよ!!」

 

「だから呪いのせいで出席しても卒業できないんだよ・・・・・・・まあいい、じゃあここで決着をつけるか? 私は一向に構わないが」

 

エヴァンジェリンさんが魔法薬を取り出す

 

「・・・・いいですよそのかわり、僕が勝ったらちゃんと授業に出てくださいね!!」

 

僕も杖を構える。するとエヴァンジェリンさんがグラリと揺れて落ちた

 

ポス

 

「何無茶をやっているんだお前は」

 

しかしエヴァンジェリンさんは床に激突する前にシロウさんに抱き止められた・・・・・あれ? シロウさん?

 

「なんで此処にいるんですか? 」

 

 

 

 

 

Side 士郎

 

少し玄関の方が五月蝿いから来てみれば、幸いだったな

 

「なんで此処にいるんですか? 」

 

とネギに聞かれたので答える事にする

 

「学園長に頼まれてな。エヴァの看病をしているんだが・・・・果たし状とはまた古風だな」

 

「衛宮先生、マスターを早くベッドにネギ先生もお手伝いをお願いします。私は濡れタオルを用意してきます」

 

「ネギ取り合えず一緒に来い」

 

俺はネギに声を掛け、エヴァをお姫様抱っこして階段を上がる。するとネギが

 

「風邪って本当だったんですね」

 

と言ったので

 

「ああ、俺も驚いた・・・一つ付け加えるがエヴァは花粉症も患っている」

 

「この人ホントに吸血鬼ですかっ!?」

 

俺もそう思うが病人が居るからあまり大声ださないほうがいいぞ、ネギ。俺はそう思いながらもエヴァをベッドに寝かせた。少ししてから茶々丸がタオルと水の入った器を持って来た

 

「ネギ先生、私はこれからツテのある大学の病院で薬を貰ってきますのでその間マスターを衛宮先生と一緒に見ていて頂けませんか? 」

 

「僕がですか!?」

 

「俺も居るぞネギ」

 

ネギが驚くのも無理はないだろう元々ネギとエヴァ達は敵同士なのだから、まあ茶々丸にも考えが有って言ったのだろう俺が言う事は無い

 

「先生にならお任せできると判断します。衛宮先生も居るので安心です」

 

「わ、わかりましたなるべく早く帰ってきてくださいねー」

 

ネギは茶々丸に言い俺を見た・・・・なんだか子犬を見ている気分だ

 

「あ〜ネギ俺はエヴァの着替えを出すから」

 

俺はそう言って一階に降りた。え〜とタンスは何処だ? 俺は縫い包みを退かしながらタンスを探した少ししてエヴァの着替え(茶々丸がテーブルの上に置いてくれていたらしい)を発見した。すると二階から

 

「シロウさーんまだ見つかりませんかー? 」

 

とネギの声が聞こえたので急いで二階に持っていった・・・・・誰が着替えさせるんだ? 

 

「ネギ・・・・・わかったからその目は止めてくれ」

 

どうやら思った事が口に出ていたらしい

 

「仕方ないネギ向こうを向いて置け」

 

と俺はネギ言いエヴァの着替えを始めた・・・・・・・・・別に変な事はしてないぞ、直ぐに着替えは終わりエヴァは安らかな寝息を立て始めた。しかし、数分も経つと魘され始めた

 

「やめ・・・ろ・・・・」

 

「何を言っているんでしょうか?」

 

ネギが心配しながらエヴァの口元に耳を近づける俺はネギの隣に居るがエヴァの声が聞き取り難いのでネギの反応を見るしかない、するとネギの表情が驚愕に染まった。ネギは少しだけ考える様な素振りを見せ俺に言った

 

「シロウ、僕は今からエヴァンジェリンさんの夢を覗き見します」

 

ネギが真剣な表情で俺に言う

 

「何故だ? エヴァが今見ている夢に何か有るのか? もし何か有るとして俺に何をして欲しいんだ? 」

 

「エヴァンジェリンさんが今見ている夢に、サウザンドマスター・・・・僕のお父さんが出ています。エヴァンジェリンさんの見ている夢に、お父さんの手懸りが有るかもしれないんです。人の夢を覗き見する事がイケナイ事とは解かっています。でも、僕はお父さんに会いたい。だから夢を覗き見することを見逃してくれませんか? 」

 

ネギは真剣だ。多分、俺が何を言っても食い下がるだろう。全く、アイツは何でこんな良い子を放って世界を旅してるんだか・・・・・・・

 

「じゃあ俺も一緒に連れてけ」

 

俺がそう言うとネギは

 

「え?」

 

と言い俺を見ながらポケーとしている

 

「一蓮托生ってやつだ」

 

「はい!!」

 

ネギは笑顔で頷き、呪文を唱え始めた。さてと、アイツはエヴァに何をしたのかな?

 

 

 

 

 

あとがき

全国の瀬流彦先生のファンの方々ごめんなさい。oru

本当にごめんなさい。

それと外伝の方はまだ製作中です。まだ時間が掛りそうです。もう暫くお待ちください。

くそぉ、黄金週間なのに休みがねぇー