俺は今、無数の剣が突き立つ草原にいる。空は無機質な歯車ではなく漆黒の闇に宝石を散りばめたような星空が広がり、草原を優しい風が吹いている。俺も変わ ったものだと心から思う・・・・・まあ、俺の心象風景なのだから当たり前のことだけど・・・・そろそろ彼が来るころだろう。 「やあ、久しぶりだね。士郎」 噂をすればなんとやらだ 「久しぶり、アンリ」 俺が彼・・・アンリに答え返すと彼は笑いながら 「君は幸せかい ?」 と言った 「幸せだよ・・・・君は?」 「おかげさまでね また厄介事を抱えているのかい」 「厄介事か・・・まあ自分が好きでやってることなんだから厄介事とは思ってないよ」 俺は笑いながら言う 「それもそうだね、なんたって<この世全ての悪>アンリ・マユである僕を「頑張った奴が頑張った分だけ幸せにならないなんて俺が許せない」なんて理由で救 っちゃう人なんだら」 アンリが笑いながら俺のマネをしながら言う・・・・・似てないぞ・・・多分 「でも悪い気分じゃないだろ?」 「悪い気分だったらずっと君の中で暴れているよ・・・・それよりも、もう直ぐ起きた方がいいよ」 「もうそんな時間か・・・・それじゃあまた何時か」 「うん、また何時か。それともう六割切ったよ」 俺はアンリと別れのあいさつをすると目を閉じるしだいに体が浮くような感覚に包まれそれがなくなったと同時に目を開けると 「ん〜・・・えみやんもっとギュッとして〜〜」 ネギではなくこのかが布団の中に居ました・・・・・・・・なんでさ 第十二話 まて、落ち着け俺。これも夢だほら目を瞑って三つ数えたらこの夢も覚めるに違いない・・1・・2・・3・・・・駄目でした。なして? よし分かったOKOK 現実だと認めようじゃないか衛宮士郎、こんな時こそ冷静にならなきゃいけない先生もそう言っていただろう、まずは衣服の乱れ・・・・・有・・・ってだめだ ろ――!! ‘駄目だよ、士郎よく見ないとそれは寝ているときに出来たものじゃないか’ どこからともなく聞こえる切嗣ボイス…なんでさ!! ‘それはね僕が神様になったからだよ〜’ そうなのか? ちなみに何の神様? ‘愛の神様だよ〜’ いや嘘だろ ‘ジゴロです ’ やっぱり ‘だからこそ出来るアドバイスがあるんだよ〜’ マジで!! 切嗣様どうかお願いします。今も女の子特有の甘い香でメッサヤバイです ‘やっぱり士郎は僕の子だね〜血は繋がってないけど何か感じる物があるよ〜それじゃあ僕からのアドバイス・・・・・・・・犯っちゃえ♪’ できるかボケェェ―――――!!いい笑顔でサムズアップしている切嗣が見えたような気がした 「えみやんこのかに何してるのよ―――――!!」 「けろぱ!!」 OK解かったよゴット、あんたは俺の敵だ!! そう思いながら俺の朝が始まった 「うう、僕が寝ぼけてアスナさんの所にいかなければ」 ネギがすまなそうに俺に言う 「ネギ君は悪くないでウチが寝惚けてえみやんの布団に入ってしまったのがいけないんやごめんなえみやん」 このかがネギを励ましながら俺に謝る 「別に怒ってなんかないからいいよ、実際蹴ったのは神楽坂だし」 言いながら神楽坂に視線を向ける 「うっ・・・し仕方無いじゃない!! 起きたらこのかとえみやんが一緒に寝てるんだから!!」 「仕方無かったとしても何か言う事があるだろう神楽坂」 「ご ゴメンなさい・・・・それとアスナでいいわよこのかの事だって名前で呼んでるんだし」 神楽坂が謝りながら言う神楽じゃなくてアスナなりの謝罪の気持ちなのだろう 「よろしい、それじゃ俺は自分の部屋に戻るからな遅刻するなよ。ネギ このか アスナそれとカモにもこれからよろしくって言っといてくれ」 俺はそう言い部屋に戻るタカミチの弁当を作らないとついでにエヴァのも作るか食べるかどうかは解からないけど side エヴァ 結局昨日は侵入者を見つける事が出来なかったがまあいいだろう、感覚からして小物のようだし・・・・ん? アレはぼーやと神楽坂かちょうどいい少しからか ってやろう 「おはようネギ先生今日もまったりサボらせてもらうよ。ネギ先生が担任になってからいろいろ楽になったからな」 「エ・・エヴァンジェリンさん茶々丸さん!!」 どうしたぼーや顔色が悪いぞ私が悪くしたんだがな、ぼーやが杖を握ったので私が止めてやることにしる私って優しいな〜 「おっと・・勝ち目はあるのか? 校内ではおとなしくしておいた方がお互いのためだとおもうがな、そうそうタカミチや学園長それに衛宮教員に助けを求めよ うなどと思うなよまた生徒を襲われたりしたくはないだろ?」 私がそう言うと 「うわぁぁ〜〜〜〜〜〜〜ん」 と逃げて行った。ふん、他愛も無い・・・すると後ろから声を掛けられた 「あんまり苛めないでくれって言っただろエヴァ」 「アレは私なりの朝の挨拶だよ、士郎」 私は士郎にそう言いながら振り向いた 「だったら少しは手加減してやってくれ・・・それからほれ」 士郎は私に言いながら包みを渡したコレは・・・弁当か 「なんだコレは」 「何って弁当だよ。昨日のお詫びをかねて作ってきたんだがいらないか?」 「いや貰っておこう」 私がそう言い弁当をしまうと 「それはよかったそれとちゃんと授業でろよ」 と言ってさっていった。たまには茶々丸や四葉以外の奴が作る料理を食べるのもいいだろう私はそう思いながら授業をサボるために人のいない所えむかった ちょうどそのころネギは 「ひきょーじゃねーよ!! 兄貴だって二人がかりでやられたんだろう!? やられたらやり返す!! 漢の戦いは非常さー!!」 カモに怒られていたりする 「姐さんならいいパートナーになりやすぜ兄貴、なんてったってこのオレっちのスピードを見切れる動体視力とそれに付いてこられる身体能力があるんですから 、他の事は知りませんが今一番頼れる力を持っているのは確実ですぜ。ささここはもうブチューとキスを」 キスしろとネギとアスナに言うカモしかし 「ちょっと私はイヤよ! なんで私とネギが・・そのキスしなきゃなんないのよ !! 」 と反論するアスナそれに続いてネギも 「そうですよ! これ以上アスナさんに迷惑は掛けられないしそれに敵とはいえ2対1は卑怯ですよ! 」 と言うカモはやれやれとジェスチャー付きで 「兄貴、姐さんは初キッスを済ませてないみたいだからしかたねーですが「ちょっ待ちなさいよ! 」なんでやんすか? 」 「何言ってんのよキスぐらいあるわよ! 」 アスナが顔を赤らめて言うが態度から嘘だと丸分りだ。この時カモは、「掛かった!! 」と言う顔でニヤリと笑って 「じゃあ人助けだと思って仮契約をしてくれやせんかね〜・・・・いや別にしたくないんならいいんですよ? しかしそうなると兄貴がどうなっちまうか分りや せんが」 と意地悪く言うカモにアスナは 「いっいいわよ仮契約してあげるわよ!! 」 「嘘じゃないですよね? 」 確認を取るカモ 「嘘じゃないわよ私に二言はない!! 」 と言い切った 「じゃあ決定っスね・・・でさっきの話の続きなんですが、兄貴マギステル・マギにある共通点はなんスか? 」 カモに言われネギはすぐに答えを出す 「えっと従者がいることじゃないかなでもお父さんには従者が居なかったと思うけど・・・・」 「何言ってるんスか、兄貴のお父さんあのサウザントマスターには最強の従者がいたっスよ!! 」 カモが何で知らないの?と驚いていると何かを思い出したかの用にいきなりネギに謝った 「あっすみませんでした兄貴、そういや兄貴たちの歳の魔法使いは知らないのが当たり前やしたね」 「えっ何で!! 」 「オレっちもオコジョ仲間から聞いて知ったんでヤンスが、なんでもその姿を見た事が有るのがサウザントマスターとその仲間それと敵の生き残りぐらいしかい なくて極端に情報が無かったらしいんス。敵の生き残りも遠間から微かに見たぐらいでその姿を知るサウザントマスター達も何も喋らなかったらしいんすよ。だ からチョット前位まで既に死んでいるかもともとそんな奴は居なかったって事になってたんすけど、その存在が確認されたんスよ。ここからはオレっち達オコジ ョ仲間しか知らないことなんスけど、とある名門の魔法使いの一族と魔法協会上層部の一部が最強と言われた従者・・・サウザントブレイド「千の剣を持つ男」 ああ、ちなみにこの名前は勝手に付けられた名前っス。で、その戦いの一部を過去視の魔法を使って確認そしてDVDに記録したんス。しかもそのDVDを限定で二枚 とんでもない値段で売り払おうとしたらしいんスが、全員捕まってオコジョもしくはちがう姿に変えられてDVDの方はなんらかのルートで、メルディアナ魔法学校 の校長が一つ残りの一つは日本に有るらしいんスけど・・・・・・・・ってそういう話じゃないっスよ、長々と説明しちまったオレっちも悪いんスけどオレっち が言いたいのは、従者と魔法使いは一心同体みたいなもんだから別にヒキョーじゃないってことっス!! 」 カモの長々とした説明が終わり「ちゃっちゃっと仮契約しちまいましょう」と言いながらネギとアスナを囲むように魔方陣を書いた 「そんないきなり」 アスナはカモの説明に着いて行けなかったのかポケーとしている時にカモの書いた魔方陣が光始めたので慌てているがネギの方は 「お、お願いします!! 」 と言い目を瞑ったアスナは少しだけ考え ちゅっ と、おでこにキスをしたがカモが 「あ 姐さんそんな中途半端な所に」 と言いアスナは 「い いいでしょ何でも―――」 「いやそんな逆ギレされても・・・まあいいか、とりあえず仮契約成立!! 『神楽坂 明日菜』!! 」 するとズバァァっと視界が光に包まれ魔方陣が消えた 「とりあえずこれで仮契約って言うのが終わったんでしょ、だったら早く教室に行かないとHRが始まっちゃうわよ。先生が遅刻なんて恥ずかしいでしょ」 と言い走り出した 「ああ待ってくださいよアスナさん!! 」 ネギもアスナに続いて走り出したカモはちゃっかりアスナの肩に乗っていた