赤い魔術師と魔法使い 第10話

 

 

ペッタン ペッタン

 

「なー志貴」

 

ペッタン ペッタン

 

「なんだ、士郎」

 

ペッタン ペッタン

 

「なんで俺が書類に判を押してるんだ?」

 

ペッタン ペッタン

 

「俺の仕事を手伝ってくれてるからだろ」

 

ペッタン ペッタン

 

「そうだったな〜それにしても書類多くないか?」

 

ペッタン ペッタン

 

「琥珀さんがメカ翡翠を造った時にでた被害が大きかったんだよ」

 

ペッタン ペッタン

 

「メカ翡翠って俺が師匠と一緒に来た時にいた、空飛んでビーム出してたロボだよな?」

 

ペッタン ペッタン

 

「ああ、なんであんな物ばかり造るんだろ琥珀さん」

 

ペッタン ペッタン

 

「苦労してるんだな、志貴」

 

ペッタン ペッタン

 

「言わないでくれ士郎、悲しくなるから」

 

ペッタン ペッタン

 

「なんで悲しくなるんですか〜」

 

ペッタン ペッタン

 

「琥珀さんが変な物ばかり造るからですよ」

 

ペッタン ペッタン

 

「変な物ってなんのことですか〜」

 

「しっ、志貴」

 

「メカ翡翠とかメカ翡翠とかメカ翡翠とかですよ、大体メカ翡翠は器用貧乏なんだから陸戦、空戦、海戦みたく分ければ造れば便利なのにゲッ○ーロ○みたいに、そうしたら遠野の工業事業も助かるんだけどな〜、まったくなんであんな物ばかり造るんだ・・か・・ら・」

 

「三タイプの翡翠ちゃんですか良いアイディアですね〜」

 

「こ、琥珀さんその手に持っている紐はナンデスカ?」

 

「メカ翡翠ちゃんを変な物と言った罰を与えるためのしかけですよ?」

 

「俺は関係ないですよ、琥珀さん」

 

「すみません衛宮さん、今、此処にいる自分の不幸を呪ってください・・・・・・・では逝っちゃえ」

 

琥珀が紐を力いっぱい引くと、士郎と志貴のいる床が‘バカン,と開き士郎と志貴は落ちて行った

 

「地下帝国はイヤ――――」

 

「俺は悪くないのに――――」

 

琥珀がもう一度紐を引くと‘パタン,と床が閉まり床の下の方から「鹿が居るなぜか鹿がいるー!!」 「こっちに走ってきたー!!」という声が聞こえてきたとか、こなかったとか

 

 

 

 

 

 

「鹿が―――――!!」

 

「きゃっ、衛宮先生どうしたんですか」

 

俺はしずな先生の声で現実に戻った

 

「いっいや何でもないですよ。俺寝てました?」

 

何でもないように答えるが懐かしいな〜志貴は元気にしてるだろうか

 

「ええ、ぐっすりと。本当に大丈夫ですか?ネギ先生も元気がないようですし・・・もしかして3−Aの子達が何かしましたか」

 

いやたしかに何かしましたけども

 

「いえ何もしていませんよ?それよりしずな先生、その書類はなんですか」

 

「あっそうでした。学園長先生がこの書類に判を押しといてくれだそうです、書類に判を押し終わったら部屋に来てくれとも言っていましたよ。」

 

「はあ、そうですか」

 

俺はしずな先生から書類を受け取り判を押し始めた。夜にでもネギと話してみるか

 

 

 

side ネギ

 

 

はあ、この中に僕の運命的なパートナーがいたらなぁ・・・・いや、だめだ。生徒を巻き込んだらいけない、でもすでにアスナさんを巻き込んじゃっている僕って、僕って・・・・・・・・・

 

「セ センセー読み終わりましたー」

 

「あ、はいご苦労様でした和泉さん・・・・・えーと、つかぬことをお伺いしますが和泉さんはパ・・・パートナーを選ぶとして10歳の年下の男の子なんてイヤですよね―――・・」

 

「そ そんなセンセややわ急に・・ウチ困ります、まだ中3になったばっかやし」

 

「やっぱりダメですよね」

 

そうだよなー僕みたいな子供がパートナーなんて誰でもイヤだろうなー

 

「いっいや、ややわってゆうのはセンセの事が嫌いとかじゃなくてナ、まだ早いとゆうか他にもたくさん人がおるしな決してセンセの事を嫌ってる訳やないんやウチも特定のの男子がいるわけやないし、あ〜ウチは何を言ってるんや〜」

 

和泉が恥ずかしさのあまりに混乱しているが、今のネギにはあまり関係ないというか、何で混乱しているかが分かっていないだろう

 

「はーい、和泉落ち着いて他のみんなも少し静かにしてねー」

 

と、混乱していた和泉を落ち着かせ今にもネギを質問攻めにしようとしていたクラスを静かにさせたのは朝倉和美だった

 

「ネギ先生、質問に質問で返すけどさ。私がネギ先生に「パートナーになって」って突然言ったらどうする?」

 

「え、ぼっ僕ですかそれはあのそのえと」

 

ネギは混乱している!!←(ドラクエ風に)

 

「ね、先生も混乱するでしょ? なんで和泉にパートナーの事を質問したのかは知らないけどさ、突然そんな質問したらみんな混乱しちゃうわよ」

 

「僕が悪かったです、突然変な質問をして・・・すみません今の質問のことは忘れてください授業とは全然関係ないのに、じゃ 今日はこの辺で」

 

ネギは教室から出ようとしたが

 

「ネギ先生ちょっと待って」

 

と朝倉に引き止められた

 

「はい、なんでしょうか」

 

「話は変わるんだけどさ、もしかして衛宮先生もパートナーを探してるの?」

 

ネギは少し驚いて

 

「シっシロウさんですか?いえそんな話は聞いたことないですけど」

 

「そう、ごめんねネギ先生引き止めたりして」

 

「いえ、それでは帰りのHRで」

 

「あ、ちょっとネギー」

 

ネギは教室を出て職員室に向かった

 

 

 

 

 

Side 士郎

 

 

コンコン

 

「失礼します」

 

俺はノックをして学園長室に入る

 

「衛宮先生、忙しい所をすまんのぅ」

 

「いえ、ところでエヴァンジェリンのことで報告が」

 

「聴こう」

 

学園長の雰囲気が真剣な物に変わる

 

「昨日の夜ネギに接触し僅かですが血を吸いました」

 

「ほう、やはり呪いの解呪が目的かのう」

 

「はい、そのようなことを言っていたので間違いはないと思います。しかし、血を吸っている所を神楽坂 明日菜に邪魔されたのでネギと一緒に狙われる可能性があります」

 

「そうか・・・それで衛宮先生はどうするのかね?」

 

「排除はしません」

 

「ではどうするのかね?」

 

「その場しだいですね」

 

俺はそう学園長に言うが、すでに心は決まっている。俺は彼女を救いたい。桜と同じ目をしている彼女を

 

「そうか・・・まあそれもいいじゃろう。他に報告はあるかね」

 

「いえ」

 

「それではワシからの話なのじゃが」

 

学園長は引出しから本を取り出した

 

「まだ、封印してなかったんですか」

 

「いや封印はしたんじゃが、隠し場所が決まらんのじゃよ。地底図書ではまた見つかってしまうかもしれんし」

 

「もしかして良い隠し場所がないから俺の意見を聞こうと?」

 

「そうじゃよ」

 

と、なんでもないように言ってくれやがりましたよこのジジイ

 

「知りませんよ、大体なんで俺に聴くんですか。タカミチとかに聞けばいいじゃないですか」

 

「じゃって君なら封印がとけても何とかしてくれそうじゃし。責任も半分半分なんじゃもん」

 

もんってこのジジイ

 

「知りません、俺は仕事が残っているのでっと書類此処に置いときますよ」

 

俺はそういって職員室に戻ろうとして

 

「おっ、このかとの婚約の件は了承してくれたのか」

 

不審な一言で引き止められた

 

「なんのことですか学園長」

 

「ほれ」

 

学園長は俺に一枚の書類を見せる

 

私、衛宮 士郎は近衛 このかと婚約することを誓います

 

「あんたそこまでしてくっつけたいのか!!」

 

「曾孫の顔が見たいんじゃ!!」

 

その後、話し合い(主に拳)の結果、結婚できる歳になった時に本人が決めるとゆうことで落ち着いた・・・・・・・・・はあ

 

「あんた達!ネギをどこへやったのよ!!」

 

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