赤い魔術師と魔法使い 第7話
テストが終わり、二週間が過ぎたテストの結果は学園長が遅刻組みのテスト結果の分を加えるのを忘れたお陰でネギが国に帰りそうになったが学年トップだった。
その後で『学年トップになったぞパーティー』が開催された・・・・・俺は料理を作ってばっかりだったけど
それからずっと学園長に呼ばれるのをずっと待っていたが、全く呼ばれる気配がないので忘れられているかと思ったが今日やっと呼ばれた。
「学園長」
「ふむ、あの本の説明じゃったな?」
「はい、俺が倒した魔物・・・侵入者は本を取り込む事で圧倒的な力、術の制御を行ってましたが。それが例え魔物になったとしても考えられないものでした」
「その魔物は火属性の術を使っておらんかったか?」
「使っていましたけどそれと何か関係が?」
「あの本 はの〜ずいぶん昔にワシの先々代つまり関西魔術協会の理事がとある妖魔まあ精霊に近い奴らしいんじゃが、それを封印した物なんじゃよ、なんでも上級精霊なみの力をもっていたから封印することしか出来なかったらしい。そいつは火を操る妖魔でな厳重に封印された後も火属性の魔法を増幅する力が漏れているんじゃよ・・・・説明はこれでよいかな?衛宮君それとネギ先生?」
「なっ」
「すみませんシロウさんどうしても気になることが有ったので学園長に聞いたら「そこに結界を張って隠れてなさい」と言われたもので・・・・」
「学園長どういうつもりですか? 俺がアンタとした契約には「学生をやる代わり正体を何があろうともバラさない」とある筈だが」
「そうじゃ、だから君には3−Aの副担任をやってもらう」
「「え――――――!?」」
俺とネギの声がハモる。何を考えてるんだこのジジイ、たしかに俺は人に教えることは出来るその知識はある。しかし教員免許なんて持ってない。
「学園長・・俺、教員免許持ってないんですけど」
学園長はいつか見せた腹黒い笑顔で
「衛宮君、前にも言ったと思うが「犯罪は見つからなければ犯罪ではない」のじゃよ」
ネギ君が「ひぃっ!!」と悲鳴を上げて俺の後ろに隠れた・・・・・・絶対にネギはこんな大人にさせない!!
「大丈夫じゃよ、衛宮君は教員免許の試験は合格しておる。しかも満点でな」
俺テスト受けた記憶ないんですが・・・・・まさか!!
「もしかしてこの間のテスト!! 最近の中学生は頭良いんだなーとか思ってたけどあれが」
「そのとうりじゃよ」
フォフォフォフォとしてやったりという顔で笑う学園長、くそ嵌められた!! 膝を突いて悔しがる俺にネギが「あっあの元気だしてくださいボクでよかったら相談にのりますから!?」と言って励ましてくれた・・・・・・・ネギ・・君だけよ俺の味方は
「それから衛宮君」
学園長が真剣な顔で聞いてくる。俺も表情を引き締め姿勢を正した。ネギは学園長に「席を外してくれんか」と言われ出て行った。
「衛宮君、家のこのかと見合いをせんか?」
「はぁ?」
次の日
なんとかお見合いの話は取り下げて貰った。だいたい中学生にお見合いさせるなんて何考えてんだあの人
それよりも周りの視線が気になる・・・そんなに俺の服装が変か!? たしかに黒のスーツに赤いネクタイはおかしいと思うが仕方ないだろ!! 学園長がコレを着て2−Aの教室に行ってくれとか言うんだから全く・・・・・・・・・何をさせる積もりなんだ?
同時刻 ネギ
「はーさっきは危なかったなー」
ネギは苦笑しながら歩いていた
「僕が魔法使いだってことがバレたら連れ戻されるのは確実で下手するとオコジョにしちゃうぞって、校長言ってたもんな・・・バレないように注意しないとね」
ネギの表情はとんでもなく沈んでいた、オコジョになってしまった自分を想像してしまったのだろう
「よし、パートナー探しのことはしばらく忘れよう」
ネギは辛いことは忘れて明日の学校のことを考えることにしたらしい
「ネギ先生〜〜〜〜〜〜〜」
「はいはい――――――えっ?」
ネギが声のした方を向くと2−A軍団が「ドドドドドドドドドドド」走りながらやってきた先頭が雪白 あやかなのはお約束だろう
「わあ〜〜〜〜〜っ!?」
ネギは叫ぶ事しか出来ずに捕まった 捕まえた2−A軍団はネギに「ぜひとも私をパートナーに〜〜〜〜〜〜っ!!」や「パートナー探してるんだって!?」とか「あの・・・舞踏会はいつ・・・・?」などと質問攻めにしているがネギは頭のなかで「なんでパートナー探しの事知ってるの? 舞踏会って何―――――!?」としか考えが浮かばなかった今どうすればいいのか?どうしたらいいのか?ネギは混乱しつつも考えるその結果
「うわ――ん」
ダッシュで逃げる事にしたしかし2―A軍団は追いかけてくる。ネギは道の角を曲がってすぐ飛んだ 下の方では「いないよー」「どこ行った!?」「探すのよーっ」と叫んでいるとりあえずネギはどこかに下りることにした
「と とりあえず学校に行こう休みだから誰も居ないはず」
ネギは学校に向かって飛んで行った
「ふ―――ここならだれ「あれ!?」へ?」
「びっくりした――」
「(しまった・・・ぜんぜん知らない人に魔法見られた!?)ど、どこのどなたか存じませんが今のはつまりあのその〜〜〜〜〜〜〜っ・・・あれです! 今流行のワイヤーワークーっていうか・・・CGなんです!」
なんかもう可哀想になるくらい言い訳している・・・オコジョにされるかもしれないから必死だ!!
「ネギ君、ネギ君、ウチやウチ」
「え?・・・・・こ このかさん―――――」
ネギは驚愕の声を上げた
ちょうどその頃士郎君は・・・・・・
「ん? 今ネギの声が聞こえたような・・・・・気のせいか?」
俺は今、学園長に言われたとおりに2−Aの教室にいる。ここで何をするのかは知らないが後は、相手を待つだけだろう。そう思い胸ポケットからタバコを出す。何時頃からだろうか、俺が切嗣のまねをしてタバコを吸い始めたのは・・・・・・桜や遠坂達は禁煙しろとタバコを吸う度にいわれたな、橙子さんは進めてくれたっけ。俺は昔の事を思い出しながらタバコに火を付ける。窓も開けて換気も万全だ。タバコを吸っている途中「未成年が吸ったらだめですよ〜」と声が聞こえた気がするが気のせいだろう教室には俺一人しか居ないのだから・・・少しして吸い終わった吸殻を携帯灰皿にいれ二本目のタバコを咥えた・・・・・・何時くるんだろうそんな事を思いながら火を付けた
「木乃香さま−!?」
「どこですかー」
「あっアカン」
このかさんはこのかさんを探している人を見たとたん僕の手を掴んで走り出した
「こ、このかさん何で逃げるんですか?」
「ウチ、今日お見合いがあるんやけどな。ウチはお見合いなんかしたくないねん、だから逃げとるんや」
「お見合いですか?」
「そうやねん、おじーちゃんお見合いが趣味でな。いつも無理矢理すすめられるんよ、昨日も突然明日お見合いするぞゆうてな、着物まで着せられてしもうてん」
「・・・・ところでお見合いってなんですか?」
「ありゃ・・見合いゆーんは、『結婚相手』つまり将来のパートナーを探す日本の習慣やな」
「将来のパートナーですか? でもパートナーが見つかるならした方がいいんじゃないんですか?」
僕の質問にこのかさんは、階段を上がりながら答えてくれる
「でもなネギ君、ウチはまだ中学生なんや将来のパートナーとか決めるのは早すぎると思うねん・・・それにウチ好きな人がいんねん」
確かに早すぎると思う、それにこのかさんには好きな人がいるらしいなら逃げるのは当たり前のことかもしれない。僕にはまだよく分からないけど・・・・今度タカミチかシロウさんに聞いてみよう、それと学園長に無理矢理お見合いさせるのをやめてもらうように言ってみよう。僕はこのかさんの先生なんだから
「あっ、このかさん教室に隠れましょう」
僕はこのかさんと一緒に教室に入った。するとそこには黒のスーツで身を固めたシロウさんが居た
「シロウさん?」
士郎はネギに声を掛けられ紫煙を吐きながらどうしてここにネギ達が来たのかを聞こうと思ったが、ネギとこのかがまじまじと自分を見るのでやはりこの格好は似合わないのか?と思った
「やっぱりこの格好は可笑しいのか?」
士郎がそう言うとネギとこのかは慌てて首を振り
「そっそんなことないですよ!!」
「そやでなんていうか・・その・・・格好良いと思うえ(/////)」
とネギは「男の僕から見てもかっこいいな〜」と思いながら このかは「えみやんそれは反則や」と思いながら言った。実際に士郎はその精悍な瞳に引き締まった肉体に加え長身それに是でもかというくらいに卓越した家事技能まで持っているため、麻帆良学園で今一番お婿さんにしたい人bPだったりする。しかしそれも士郎のスキル鈍感(真)Aの前には無駄な称号だが・・
「それより、なんで二人は此処にいるんだ?」
「ウチはお見合いがいやで逃げてきたんや」
「僕は途中でこのかさんに会ってそのまま一緒に」
「それより、なんでえみやんは此処に居るん?」
「学園長に此処に行けと言われ・・・あっ」
「どうしたんですか?(どうしたん?)」
士郎は何かに気づいた!! ←(ドラクエ風に)
「このかさん・・・たぶんこのかさんのお見合いの相手、俺だよ」
「「え〜〜〜!!」」
二人の驚愕の声が上がる
「俺、昨日学園長にこのかさんとお見合いしないかって聞かれたんだ」
「えっ、ウチも昨日突然明日お見合いするって言われたんや」
この時二人の心は一つになった!!
「行くか」
「行くわ」
二人は笑顔で頷き合いネギに「先に帰っておいてくれ」と言い学園長室へ向かった・・・・・・学園長に危機が迫る!!
その後、夕飯時に士郎とこのかが「いい汗かいた〜」という顔で帰ってきたりしたが問題はないだろう。ついでに士郎がこのかのことを「このかさん」ではなく「このか」と呼ぶようになったが関係ないだろう。
追記
この日職員室で仕事をしていた。S教員は白い覆面の二人組を目撃したが、呼び止めようとした瞬間には消えていたので幻覚かと思ったり、仕事を再開した瞬間に「メコっ!!」という何かが凹んだような音とよく知っている人の悲鳴を聞いたらしい。