赤い魔術師と魔法使い 第3話

 

今日は、とんでもない目に遭った。ネギ君のうっかりで・・・・・・・・

まあ、クラスの人達とは仲良く慣れたし、楽しかったからいいけど。

さてと、お風呂にでも行きますか。

 

 

 

ピンポーン

 

「あ、はーい」

 

「誰よーこんな時間に、まだ八時じゃないの〜」

 

「ネギ先生、こんばんはーっ!!授業の質問に、まいりました〜!!」

 

「き、きました〜

 

「です」

 

「あ・・宮崎さんに、早乙女さんと綾瀬さんも」

 

「おじゃましまーす」

 

「あ、ちょっとちょっと、あんた達」

 

「アスナさん、私たちは勉強をしに来ただけなので、アスナさんのジャマはしませんです。」

 

などと言ってる間にネギ、宮崎、このかは、「こんばんは〜」とか「どうも〜」とか「夜分にすみません」「いえいえ」などと、近所のおばちゃん同士のような会話をしていた。・・・・・平和だ

その後、委員長の乱入やお菓子の投入があり、騒がしくなっていったのだが・・・・・・

 

「(たえろ、耐えるのよ。神楽坂 明日菜、こんなことで怒っていたら高畑先生に笑われちゃうわ。だから耐えるのよ、私〜)」

 

「あ、チョコちょうだーい」

 

「このか、私ジンジャエールね。」

 

ワイワイ、キャイキャイ、どんどん勉強会から宴会に変わっていく中、とうとう明日菜の堪忍袋の緒が切れた。

 

「ウガ――人の部屋で宴会すんな――――」

 

ガオン、ガアオン、ガオ―――ン

 

と、何処かの虎の如く咆えながら、ネギとこのか以外の人間を叩き出した。

 

 

同時刻 脱衣所

 

「ん、今虎の気配がしたような・・・・・・・・・気のせいか?」

 

と、士郎が言ったとかなんとか。

 

 

 

 

「―――ったくもー私、明日も朝早いんだからね。ネギ、アンタもアンタよ。先生ならちゃんと注意してよねー・・・・・んっ? ネギ、アンタちょっと汗臭いわよ?」

 

「いえ・・その・・日本に着いてから忙しくて。」

 

「ちょっと、アンタこの大浴場に行ってきなさいよ」

 

「え―――・・ボク・・・・・・・・なんですよー」

 

「ん?」

 

ボソボソ

 

「なぁに? え? フロぎらい?」

 

「なぁに言ってんのこのガキー!! 来なさいアタシが洗ってやるから!!」

 

「あううううう〜〜〜」

 

ネギを引きずりながら、大浴場に向かうアスナ。

 

 

 

 

「おお、大きい風呂だな〜」

 

髪と体を洗い、ゆっくりと風呂に入る士郎、入って一言

 

「ア゛〜〜〜生き返るぅ〜〜〜」

 

入ってからの一言で、どれだけ苦労しているか解るような一言だ。・・・・・つーかお前は、おっさんか

 

あ・・・やめっ・・だめですよ、使用中の張り紙が・・・・

 

うるさ〜い!! 何、恥ずかしがってんのよ。ガキのくせに言い訳までして

 

スパーン!!・・・・・・パサ

 

「ん?誰か来たのか」

 

「えーい」

 

ゴツン!!

 

「「トロプ」」

 

「えっ、ゴツンて誰かいたの」

 

「ず、ずいぶんな、ご挨拶だな神楽坂。それより張り紙を見なかったのか?」

 

「え、衛宮君、ゴ、ゴメン居るとは思わなかったから・・・・・頭・・大丈夫?」

 

「大丈夫だが「アスナさん〜酷いです〜」」

 

「所で、何で二人で風呂にはいってるんだ?」

 

アスナは、こいつが風呂嫌いで中々入ろうとしないから洗いに来た。とネギを見ながら言った。

 

「なら、早く洗ってやれ。俺も、もう少ししたら上がるから」

 

それから直ぐに、ネギとアスナの追いかけっこが始まったが、まあ特に問題は無いだろうと思い士郎は、また浴槽に身を沈めた。

 

士郎がゆっくりしている間に、「数えで十歳!!」とか「何、泣いてんのよ!!」とか「誤解してて、ごめんなさーい」とか聞こえたが、俺には関係ないだろうと思い疲れをとっていた。

 

「やば、誰か来たわ二人でいたら誤解されるわ!隠れるのよ」

 

「アブボボボ――」

 

アスナはネギを沈めてから、隠れた・・・・もちろん士郎を巻きこんで・・・・やっぱり、不幸だな士郎

 

「げっ、委員長も居るじゃない」

 

「・・・・???」

 

「なんで、俺も隠れないといけないんだ?」

 

「勢いよ」

 

「それにしても、なんでアスナさんとネギ先生が同じ部屋なんですの? 納得いきませんわ!!」

 

「あ―――それは、ウチのおじーちゃんがそうするように、言ったんよ。」

 

「学園長先生が?」

 

「へ―――じゃあ、私たちもネギ先生と相部屋になれるように、学園長先生に頼んでみようかな? ね―――のどか」

 

「え」

 

「な・・!!」

 

何の話?

 

「何言ってるのよ。あいつら」

 

「たいへんだな、ネギ」

 

「勝手に決めないでいただけます? ネギ先生と同居し立派に育てるには、もっと相応しい人物がいますわ!! そう、例えばプロポーションも完璧な、この私のような―――」

 

「でも胸は、私の方があるよね」

 

「う、うん・・」

 

「胸が大きい方が、母性的とは言えるです」

 

「じゃ――私たちの部屋で、決まりってことで」

 

「ちょ・・待ちなさいあなた方!!」

 

「ぼ、僕、部屋かえられちゃうんですか?」

 

「私には、好都合だけどね―」

 

「ネギ、色々と大変だな」

 

 

 

「勝負してみる? いーんちょ」

 

「受けてたちますわ!!」

 

「あ、こんちゃー委員長」

 

「なっ、長瀬さん!」

 

その後も、バイーン、とかボイーンという文字が見えるような、方々が続々と入ってきたので

 

「胸での勝負は、やめよっか?」

 

「そ、そうですわね・・・」

 

「勝負って何ですか?」

 

と言う、鳴滝 史伽の発言により、綾瀬 夕映がバラしたので2―A全員よる勝負になったが、この気に乗じて逃げようとしたアスナの足に、ネギの足が引っ掛りこけたので大騒ぎになった。

 

その時、士郎は・・・・

 

「みんな、元気だな」

と、騒ぎを聞きながら脱衣所で着替えていた。なんと、士郎はネギとアスナをスケープ・ゴートにしたのだ・・・・・ちょっと、黒いぞ士郎

 

 

 

 

<士郎の部屋>

 

「ふー今日は、もう寝よ」

 

士郎君は、久しぶりにゆっくり寝ることができたらしい。

 

 

おまけ

 

士郎が虎の気配を感じた時と同じ頃の別世界

 

ソレは某高校で起こった

 

突然だった関係者全員が口を揃えた程に

 

授業中の事だった。女性教師が黒板に英文を書き、生徒達が書かれた英文を日本語に訳す。当たり前の光景、何時もなら女性教師が生徒の間違えを指摘する瞬間にソレは起こった。

突然、女性教師が電流でも流されたかの様にビクッと震えた瞬間。咆えたのだ

 

「私を虎と呼ぶな〜〜〜〜〜〜!!!」

 

ガァオン、ガァオ、ガァオ―――ン!!!

 

と、その雄叫びが放たれた瞬間、一部の生徒は突然の事に放心し、一部の生徒は大音量に気絶し、一部の生徒は机の下に避難し、間違えを指摘されていた後藤君は捕まり、美綴綾子が生徒を非難させ、柳洞一成が叫んでいた。

 

「ぐぉ、ふ、藤村先・・生・・・首に、首に極まってるでござ・・・ござるよ〜」

 

「皆、落ち着け!! 教室の後ろの方に非難してバリケードを作るんだ!!」

 

「そうだぞ!! 落ち着け皆!! 落ち着いて今すぐ衛宮を呼んで来い!!」

 

「ちょっと、柳洞君!! 士郎は学校辞めたし、日本に居ないでしょ!!」

 

「女狐、何故貴様が衛宮を名で呼ぶのだ!!」

 

「今はそんな事如何でも良いでしょうが!!」

 

教室は良い具合にカオスしていた。

 

「士郎の味噌汁もってこ〜〜〜い!!」

 

結局、この騒ぎは「赤い悪魔」が猛虎にガンド打つ事で鎮圧し、虎は三ヶ月の減給と為った。

さらば虎、さよなら虎、少しは懲りろ

「冬木の虎」こと、藤村た「虎と呼ぶな――――!!」バキャ!!

 

ヘブラァ!!

 

 

 

 

 

じ、次回もよろしく・・・ゲハァ

 

おしまい。